LImeのレビュー☆感想記

ライムがあらわれた☆

ライムはイオナズンをとなえた!しかし、MPがたりない!

パターソン(PATERSON)感想【ネタバレ編】

スターウォーズのカイロ・レン(悪役)と結婚すると、

こんなにもステキな日常が送れるのね(はぁと)

そんな妄想が堪能出来るステキな映画でございます。

もちろん、カイロ・レンはファーストオーダー(悪い敵軍)の最高指導者から、、、

バスの運転手に転職済みです(笑)

そんな冗談はさておき、あのカイロ・レン役のアダム・ドライバーが、パターソンというニューヨーク郊外の街でただのバス・ドライバー(運転手)だったらどんな感じか体験してみませんか?

そんなお話をスタイリッシュな奇才ジム・ジャームッシュ監督がお送りするちょっとオシャレな大人の映画です。

(ドライバーがいきなり掛詞になっていてちょっとシャレてる、オシャレな映画だけに)

スターウォーズとはまた違った(あ、でもちょっとシンクロする)味わい深い世界が広がります。

*注意【ここからネタバレ】

オープニングから笑ってしまう

冒頭から、アダム(パターソンさん)と奥さんが1つのベットで寝ているところが上から映されて、 まるで絵画のような美しいシーンから始まりますが

Paterson Cinema Poster - Italian Version (70cm x 100cm)

(映画のポスターにもなっているので引き込まれやすい)

ベット横に置いてあるポートレイトがまさかのアダム本人の海兵隊時代の顔写真だったので、

 

思わずくっそ噴いてしまった(笑) アメリカのテレビでアダムへのインタビューでネタで使われていたから。

映画館でブハッって噴いたので隣の人に申し訳なくてあわててハンカチで口を覆った事態になった。 あとはむせて誤摩化したが、周囲に迷惑になってないかほんとにアセった。

「アダムの映画だから感動してきっと泣くだろうなあ」と思ってあらかじめ用意していたハンカチだったのに、 まさかの泡噴いた口を抑え、冷や汗を拭うことになるとは思いもしなかった。

あそこにアダムのまだあどけないかわいい軍隊時代の写真を置くとか、監督のアイデアなの?アダムのアイデアなの? 笑い殺そうとしてるの?

・・・あとになって気がつきましたがこの写真、テレビのインタビューで紹介してる少年アダム海兵隊時代のものではありませんね。

↑正しくはこっちですね

ホラ!写真を比べてみて下さい。ちょっと下の方が若いでしょ。 上の映画の方の写真は胸に勲章がついてます。

上の方の写真つまり映画の方で使われたものは(アダムが演じる)パターソンさんの写真。 最近のアダムが映画用に撮り直したものなんでしょうね。

ここで、パターソンさんはかつて軍人だったことがうかがえます。

パターソンさんは退役軍人だったんですね。  

笑ったと思ったら怖くなる

どこに書いてあったか忘れたんですけど、この映画のカテゴリーが【コメディ】ってなってたと思うんですけど… 冒頭は確かに笑いましたが、あとは全編に渡ってBGMがオドロオドロしい。怖い。

今にもアダムがカイロ・レン化して奥さんを刺し殺すんじゃないかって、ビビりまくるシーンありましたいっぱい。

なぜそう思ったか…

・奥さんが朝起きない

・朝食を用意しない

・アダム用のお弁当が変な色のマフィンでいつも○ばっかりの模様でびっしり(気持ち悪い)

・アダムが仕事から帰ってくる度に部屋のどこかを○ばっかりの模様でびっしり塗りまくる(気持ち悪い)

・夕食の「芽キャベツとチーズ入りのパイ」がくっそまずい(アダムが必死でパイをのどに流し込んでる)

・奥さんギター始める

・白黒のギター&白黒デザインの服&白黒デザインのソファー

・奥さん週末カップケーキ作って売り出す

・カップケーキのデザインが○ばっかりの模様でびっしり(もういいぜ)

・奥さん自由過ぎる

・白黒が過ぎやしないか

そんで終始オドロオドロしいBGMがかかっている。

アダムが、パターソンさんがいつキレて十字の赤いライトセーバーで奥さんをバッサリ行くのかヒヤヒヤしていた。

コメディだとばかり思っていたが、ホラー映画なんじゃないかと疑い始めた理由がまだある。

・双子

・日付のテロップ

・アダム(パターソンさん)が詩人(芸術家)

・いつも行くBARの壁にパターソン市の有名人の記事を貼りまくっている

これって、【シャイニング】ですよね。

シャイニング [Blu-ray]

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ホラー小説の大家としても知られるスティーブン・キングの原作をあの「2001年宇宙の旅」の監督でも有名なスタンリー・キューブリックが映像化した作品。 美しい絵画のような映像と、鮮やかな鮮血と、残酷さが印象的なサイコホラーです。

アダム…パターソンさんがベットで起きた時に奥さんが「双子の夢を見たの」から始まり、パターソンさんの出勤(徒歩)中に双子の爺さんに挨拶したり、バスの前を双子の黒人の姉妹が通ったり、乗客の中に双子の姉妹がいたり、、、

まさに【シャイニング】思い出してゾッとなりました。 なぜ双子が怖い演出なのか…西洋では不吉の印とされる(日本でもあるらしい)ので【怖い】がより印象づけられる効果があるのかもしれない。

日付のテロップ…シャイニングも「土曜日」「日曜日」「月曜日」・・・って一日ごとにシーン分けされていた。

パターソンさんも「月曜日」「火曜日」「水曜日」・・・って一日終わるごとにテロップがあった。

きっと「金曜日」あたりでパターソンさんが十字ライトセーバー持ち出して来て、ドアをぶち破り、その向こうに怯えた奥さんがいるんですねわかります!

それと、パターソンさんが詩人というのもシャイニングチックだった。 本家【シャイニング】では奥さんを殺そうとする旦那主人公は【作家】で、仕事のルーティーンの合間にタイプライターで執筆をしているのだ。

パターソンさんも日々のルーティーンの合間を見つけては詩作に耽り白紙のノートにペンで詩を書き綴っている。

そして、パターソンさんが毎日夕食後に犬の散歩がてら立ち寄るBARには、マスターが趣味でパターソン市の著名人の新聞記事の切り抜きなどをペタペタ貼りまくっている。

シャイニングも主人公の管理しているホテルの壁に過去のホテル思い出の写真があちこちにペタペタ貼りまくられている・・・

これだけ状況証拠が揃ったぞ!さあ、これはホラーだ!奥さん殺される!!!!!

パターソンさんの人柄

パターソンさんは、奥さんの壁にかけられた絵画に「はぁ…」とためいきをついたりもするが、いたって静か… 奥さんを朝起こさないようにして(でも首元に濃厚なキス)、丸いフレーク(これまた奥さん好み)を一人食し、静かに出勤、街の人に挨拶し、同僚のグチも聞いて、最近気になるマッチ箱のことをポエムにしたためる…

帰ってくる度に奥さんにキスをする、奥さんはまた丸い模様を部屋に増やし、夕食も失敗気味、さらにはギター欲しいとねだりに来る… それでも奥さんにニコニコ、穏やかな口調で「いいね」って。

もう・・・涙出て来る・・・

というか、何も起こらない。 何も怒らない、と書いた方が良いかな。 パターソンさん、いたって静かに、にこやかに、日常の起こりうる全てのことを受け入れていく・・・

これは何も怒らない(起こらない)ホラーなのか?

双子が意味するもの

最後まで観終えると、映画全体にパターソンさんの詩的世界が重要なテーマであることに気がつきます。 映画がパターソンさんの「詩そのもの」と言ってもいいかもしれない。

双子…私は最初「ホラー」の方で意味を取ってしまったが、最後まで観ると別の意味があったことを知る。

双子…つまり【二重の意味】ではないだろうか。

日本の俳句などにおける【掛詞】のようなもの。

映画の中では「韻を踏む」というセリフがあった。

同じような言葉を繰り返す、言葉にダムルネーミングを課す・・・

そもそも、双子には不吉な印という意味がある一方、珍しい転じて神の子という意味もあるらしい。

実は冒頭、奥さんが「双子の夢見た」話から、この夫婦にやがて双子が生まれ、男の子がルーク、女の子がレイアになるのかと本気で思ってしまった。

おっと、まて、ふざけていない・・その手を離してく れ・・・

(ルーク、レイアは尊い子じゃん)

とかいう、良い意味もあるなあと思いながら観てたっけ。

冒頭にも書きましたが、主人公がバス・ドライバー(運転手)で、主人公の役者がアダム・ドライバーで韻を踏んでる。

奥さんの好きな模様が白と黒…これも二重(ダブルネーミング)であることを暗示する記号かなあとか。

←これについてはまた別の解釈も思いついたので後日ゆっくり考察したい

パターソンさんの好きな詩人の名がウィリアム・カルロ・ウィリアムズで「ウィリアム」が繰り返し。

パターソン市に住むパターソンさんも韻を踏んでる。

それから、アダム・ドライバーがスターウォーズのカイロ・レンであることも示唆してる部分を感じる・・んだけど。アダム・ドライバーがパターソンであり、カイロ・レンであるという二重性として。

意外なあの人が出現⁉︎

パターソンさんが仕事終わりに必ず行くBARに、黒人のカップルがいる。 2人はマスターからロミオとジュリエットと呼ばれている。

何回かBARで出会ううち、ロミオとジュリエットはいつしかぎこちない関係になり、やがてジュリエットがロミオを捨て去ってしまう。

ある日パターソンさんがBARへ行くと、ロミオが、

「愛が無い人生なんてなんの価値もない」

と言い出してピストル自殺を図る。

ロミオが頭に銃を突き付け、まさに引き金を引こうとした瞬間、何者かが急に飛び出し、ロミオを引き倒して手から銃を奪う。

その勇気ある咄嗟の行動をした人物はなんとパターソンだった。 いつもニコニコ、何があっても動じず、静かな大人しいパターソンさんが、警察官か軍人のような素早さと機敏さで動いていた。

カッコよ過ぎてシビれたし、息を切らせて上半身をあげたその顔は、ま、ま、まさに、

ベン・ソロ!!!

ジェダイかと思った。

ヒーローに見えた。

激しく動いたので、前髪が乱れ、アップにしている髪が降ろされた。

結婚して落ち着いているオッサンではなく、

キリッとした若者に見えた。

スターウォーズの若きスカイウォーカー、ジェダイのベン・ソロはまだ見たことないが、きっとこんな感じの人だろうと、映画館でこの上なく興奮したのを覚えている。

女の子が好きなカイロ・レン

仕事帰りのパターソンさんが、一人でいる可愛い女の子にふと眼がとまり話しかける。 やっぱりカイロ・レンは歳の離れた可愛い女の子をナンパせずにはいられないのだろうか

保護者に、

「身長190センチくらい、ウェーブのかかった黒髪、推定年齢30歳、白人。 バス運転手の作業着を着て、10歳の女児に話しかける事案発生しました。 保護者の方はくれぐれも注意・・・」

て一斉メール配信される事案です。

我が国日本では絶対こうなりますね(笑)

カイロ・レンは、いや、パターソンさんは女の子が書いている「詩」に興味を持ち出す。 女の子は自作の詩について丁寧に解説を始める。

「水が落ちる」っていうのよ。アタシの詩の題名

「水が落ちる」ね

滝じゃないの。「水が、落ちる」よ。2文字なの

「水が落ちる」か・・・

女の子の顔が違うのは気にしないように

ちなみにこの女の子も双子です

しばらく水が落ちる詩を朗読されて、すっかり魅了されてしまうパターソンさん。 何がそんなにすごいのか、ここではちょっとよくわかりません。

そのあとに、パターソンさんが奥さんにこのことを報告しますが、若い女の子と話したのでちょっと嫉妬されてアタフタする彼が垣間みられます。

その時のやりとりで、パターソンさんが「滝」が好きなことがわかります。 パターソン市の一大観光名所になってる滝と、いつもパターソンさんがお昼の休憩の時に観ている滝が一致してくるのです。

女の子は「滝」ではなく、「水が落ちる」と詩で言い換えてました。 女の子は「水が落ちる」ことは女性の長い髪が肩に落ちるように自然な現象と捉え、 また水に映る街の風景として捉えています。 これは一体どういうことなのか?

行く河の流れは絶えずして

ラストシーン。 日本人の永瀬正敏さんが登場して来ます。 例の街の観光名所にしてパターソンさんの憩いの場所、「グレートフォール」と呼ばれる滝の前で2人は出逢います。 永瀬さんはどこからともなくやってきた通りすがりの人です。

いままで書き留めていた詩の詰まった大事なノートをバカ犬マーヴィンに破り捨てられ、赤い十字ライトセーバーも使わずにじっと我慢していたパターソンさんがついに癒しを求めて滝の前に座っていた時に永瀬さんが現れました。

永瀬さんとパターソンさんが詩について語り合っているのを何度か観ているうちに、私の中で「滝」のイメージが鴨長明方丈記「行く河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」が自然にわいて来ました。

「滝」も「河」も同じ水である。 水はいつも流れている。 でも水は一瞬一瞬変わっていく。

私たちの日常はいつも同じように見えるが、一瞬一瞬を切り取っていくと全く同じではない。 少しずつ変化していく。

仏教用語で「諸行無常」という言葉がある。 様々なものはいつも同じではないということ。

パターソンさんが、「月曜日」「火曜日」「水曜日」・・・ と同じようにバスでぐるぐる街を回っているが、常に全く同じ毎日ではない。

「a~ha!」の意味

通りすがりの永瀬さんが語る

「フランスの画家ジャン・デュビュッフェエッフェル塔で気象観測隊員だった」

「ウィリアム・カルロ・ウィリアムズは医師」

永瀬さんはアレン・ギンズバーグの名も出して意味ありげにパターソンさんに話しかける。

これら名をあげた人々は皆、詩人である。

それぞれに様々な職業を持った人だけれども、詩人であることが共通している。

詩人であることに職業は関係ない。

詩の世界は自由である。

永瀬さんがパターソンさんに「あなたは詩人か?」と聞くと

パターソンさんは「違う。バスドライバーだ」と答えた。

それに対して永瀬さんは詩人というのは職業を越えたところにあると示唆していると思われる。

心に刺さる言葉

「詩の翻訳はレインコートを着てシャワーを浴びるようなもの」

英語は英語で理解しよう。 本質を見極めよ。

この言葉は、その後の展開に続く「詩とはなにか」について繋がって行くと思われる。

「白紙のページに広がる可能性もある」

永瀬さんがパターソンさんに「贈り物」と言って白紙の手帳を差し出す。

犬に手帳をバラバラにされても詩は書き続けられる。

私はマーヴィンが手帳をバラバラにしたのは単に夫婦に映画に行かれ独りぼっちにされた報復というだけではないように思える。

監督自身が、「詩とは何か」「詩を作るとは何か」を伝えるために、マーヴィンに手帳を破壊させたと考えている。

パターソンさんの詩は奥さんも認めているように優れた芸術作品だ。 奥さんに勧めに従って、コピーを取り、出版社に持っていって発表すれば賞を取れるかもしれない。 少なくとも、売れるかもしれない。 だが、監督がこの映画で語りたかったことはそこではない。

発表すること。 出版すること。 有名になることは二次的なこと、あるいは意味がそれほど無い。

創作することそのものに意味がある。

日常の中の非日常性。

詩は精神世界の自由である、と。

祖父ダース・ヴェイダーの言葉

パターソンさんの祖父がよく歌っていた古い歌

「君は魚になりたいかい?」

最後にパターソンさんが新しい手帳に書き綴った(であろう)詩はなんとなくスターウォーズを感じてしまった。 個人的な感想ではあるが。

パターソンさんはきっと魚になりたいんだ。

なんで「魚」なんだろう?

彼はずっと滝を観ていた。

その滝を自由に泳ぐ「魚」になりたいのかな。

同じようなところをぐるぐる動き回る魚だけれども、精神は自由にそこらじゅうを泳ぎ回る魚になりたいのかな、

シスもジェダイもスカイウォーカーも関係ない、カイロレンという新しい名で、

銀河という大海で自由に泳ぎたい。

精神の解放を求めてる彼のもう一つの役柄について語ってるかのようだ。

ふとそんなことを思った。

*パターソン市や滝「グレートフォール」については、こちらに詳しく書いてあります↓↓

limeclover.hatenablog.com

パターソンの歩き方【ネタバレ無しです】

【ネタバレ無し】感想

パターソン(字幕版)

スターウォーズ最新作において、ダースベーダーのような黒い出で立ちで、罪も無いような人を赤いライトセーバーでバサッと殺してしまうような役に扮するアダム・ドライバーが、

ごく普通の人を演じたらどうなるか?こうなるよっ!てお話です。映画です。

パターソンとは何か

映画タイトルのパターソンという聞き慣れない言葉は、アメリカの都市の名前であり、アダム・ドライバー演じる主人公の名前でもある。

パターソン市は、アメリカのニュージャージー州パサイク群にあり…といっても日本に長く住んでる私には、どこかさっぱりわからない。

監督のジム・ジャームッシュ氏は「ニューヨークから遠くない、日帰り出来る」という理由で、ある日ふらりと立ち寄り、そこで観光したところ、この映画の構想が浮かんだというので手持ちの地図で調べてみた。

(日本・世界地図帳DualAtlas2010-11年版/朝日新聞出版)

おわかりだろうか。 「ココ」というアヤシい文字で指された地名を。 あのアメリカのNYからほど遠くないところにこの都市はある。

だが映画を観ればわかるが、パターソン市は観光名所にデカイ滝があるくらいで、他にはさしたる見所の無さそうな平々凡々とした没個性的な街並である。

その平々凡々な街並をこれまた平々凡々な巡回バスが通り、その冴えないバス運転手がこの作品の主人公なのだ。

だが私自身は、この映画をすでに映画館で2回鑑賞し、Blu-rayを購入したあとは部分的にだがほぼ2日おきに鑑賞している。 何度観ても飽きない。 観るたびに新しい発見がある。ドキドキしていく。感動がある。

まずこの映画の見所はなんといっても主人公を演じるアダム・ドライバーの存在だろう。 彼は2018年現在、日本でも知らない人はいないくらいの有名人になっている。 【アダム・ドライバー】の名前を知らない人でも、「最近やってるスター・ウォーズの悪役で黒い格好してるカイロ・レンだよ」と説明するとたちまちわかる人が大勢いるだろう。

スターウォーズのスター俳優がパターソン市という平凡な街に住んでいる「パターソン」という名前の冴えないバス運転手のおじさん役をやっている。

(葛飾区柴又の「柴又さん」みたいなもんよ)

そのギャップがこの作品の楽しみ方の1つでもある。

ジム・ジャームッシュ氏によると、アダムが主人公に抜擢された経緯は、パターソンさんがバスドライバーだけど詩を書くことと、アダム・ドライバーが海兵隊員だったけどジュリアード音楽院卒であるという点に、【労働者階級だけどアーティスト】という共通項を見出したからだという。

名門大学を経て映画人となった教養の高いジム・ジャームッシュ氏が、アダムを平凡な身分のアーティストとして描く様は、東大卒の山田洋次監督が渥美清を平凡な街【葛飾柴又】で「寅さん」として描いた様に少し似ているような気がする。

ともあれ、【労働者階級だけどアーティスト】という監督の視点は、この作品の根幹ともなる肝であると思うため、深読みをするのは後日掲載予定の【ネタバレ】記述にゆだねたい。

多様な人種が出演する

映画「パターソン」の特徴的なこととして、出演者のほとんどが有色人種であるという点である。

まず、主人公パターソンさんの奥さん役のゴルシフテさんはイラン人である。 いつも行くBARのマスターは黒人である。 そこで出会い、交流する人たちも黒人ばかり。 最後に登場するのはなんと日本人(永瀬正敏)である。

そこに監督の意図とする部分もあろうかと思うが、そもそもこの「パターソン市」は移民が多く住んでおり様々な人種が集う、るつぼと化しているようなのである(Wikipedia参照)。

そんなリアルな「パターソン市」の街の表情を監督は見逃さずに丁寧に描き出している。

白人のアダムが、さまざまな人種の人々と交流する様を観るのも楽しい。 スター・ウォーズの孤独なコミュ障カイロ・レンとは真逆の、明るくて親しみやすいキャラがそこにある。

斜陽の街パターソン

平々凡々と言ったが、かつてこの街は【グレートフォール】と呼ばれる滝を利用した産業で大いに発展した工業都市であった。

滝の水力を使った産業でパターソンは急成長を続け、繊維産業をはじめとする多くの工場が立ち並びました。中でも絹織物の一大産地となり、ニックネームは「絹の市」。

ホームページ:

https://www.travel.co.jp/guide/article/27829/より引用

SDIM0079

この街の工場で働く労働者に移民が多く集まったのも人種のるつぼと化した理由であろう。

だがそんな繁栄も1914年くらいまでで、その後は徐々に衰退していった模様である。

この作品について言及した宇田丸さんのラジオによると、パターソン市に実際住んだことのある日本人は「極平凡な街だし、この映画を観ても平凡な日常を感じた」そうだ。実際にそこに住んでいる人にとっては、街はそれほど活気のある場所では無いらしい。

ではなぜ、ジム・ジャームッシュ監督は平凡な街並で冴えないバス運転手の話などを映画にする気になったのだろう。

やはりそれは、この街に滝があること。 有色人種の移民が多いなどの多様な文化性。 産業都市として発展したが、今は斜陽的な趣きの佇まい。 街の没価値性。 などなど、ジム・ジャームッシュ監督が映画パターソンで語りたかったことを語るにふさわしい舞台であったのだろうと拝察する。

詳しくは、後日にゆだねることにする。

日本とパターソン

日本人俳優:永瀬正敏さんの存在感

ラストに永瀬さんが出て来る。

パターソン市の有名な観光名所になっている滝【グレートフォールズ】の前で、ベンチに座ったアダム・ドライバーと永瀬正敏さんが並んで座っている。

この時の2人の会話・・・そして目の前の

これが重要だ。

アメリカ人のアダムに日本人の永瀬さんがこの風景の中で話しかけていることがとても重要だ。

私は1回目に渋谷で鑑賞したときはこのラストシーンの意味が皆目分からなかった。

だが、ラストにこそ意味があると思い、もう一度目黒の映画館に足を運んだ。

2度目に観た時にとうとう理解したような気がした。

なぜか涙があふれてしまって止まらなかった。

ベンチに座って滝を観ているアダムを観ながら涙がポロポロ出て止まらなかった。

この映画に出逢って本当に良かったと思った。

Blu-rayを買う決意をしたのもこの時だ。

まだ未視聴の方は、レンタルでもぜひ一度観ていただきたい。

日本人としての誇りを感じると思う。

日本人の感性

ジム・ジャームッシュ監督がなぜ長年、永瀬正敏さんを映画に起用し長くつき合って来たか、それを考えるとラストシーンの意味がより感動的に自分の中に盛り上がって来る。

それは日本人的な仏教思想と深く関係があるということだけここには記しておきたい。 後日ネタバレ感想文にていろいろと述べていきたい。

アダムと日本

アダムは日本のことと言えばたぶん「カラオケ」という言語と、去年12月に来日した時にちょっと触れたけん玉くらいしか知らないだろう。(その事も既に忘れちゃってるかも)

日本の歌については知らない、とインタビューに答えていた。

それでも彼は不思議と我が国日本とのかかわり合いが深い人のような気がする。

まず、スター・ウォーズがそうだ。

ジェダイは日本の武士道から。

ライトセーバーは日本の真剣(刀)から。

ダース・ベーダーのコスチュームは伊達政宗の甲冑をオマージュしている。

カイロ・レンのコスチュームについては、千葉真一の忍者ドラマ「影の軍団」での服部半蔵の衣装を参照していただきたい、似てますから。

カイロ・レンの「レン」は「蓮(はす)」から来ていると聞いてます。

「パターソン」出演の前に遠藤周作原作の「沈黙」という映画に出てますね。日本にやって来た宣教師の役でした。

そんな感じで映画を通して日本と関わることの多い俳優さんだと思います。

この「パターソン」においても永瀬さんとの交流のシーン、そして詩的世界における東洋的文化思想の示唆など、アダムを取り巻くアートの世界が日本人である私自身の精神世界を大いに震わせてくれてやまない。

ネタバレ感想に続きます。

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カイロレンの細か過ぎて伝わらない髭剃り⁉︎

「息子の16歳の誕生日にこれを!」

主人がいきなりこんなカタログを持って来た。 ヨドバシカメラにあったらしい。

「カイロ・レンモデルにしよう」

今日3月19日が長男の誕生日。

高校一年生の修了式終わって成績表もらって春休み中なのだが、

早生まれなのでやっと16歳。

だがもう来月には高校二年生。

身長も私を遥かに越えて、うっすらヒゲも生えて来た。

毎朝、長男のヒゲがそのままになっていることに気になっていた夫が、

誕生日を機に「ひげ剃り買おう!」と言い出した。

そしてまさかの

「カイロ・レンモデルのやつにしよう!」

(下図の左)

カイロ・レンモデルは、全体を真っ黒に塗られ、ボディ正面にまさかのカイロ・レンマスクのデザイン。 持ち手のところに赤い十字ライトセーバー様のライトが光り、充電の状況をお知らせしてくれる。

そしてなんといっても!

「銀河級のシェービング体験を」

出来るようです!

銀河級って、何だ!!!

それだけで驚いちゃいけない。

他にもファズマモデル、ストームトルーパーモデルもあるんだ!すごいぞ!

ストームとルーパーモデルは、ボディ全体が

白いぞ!!

ファズマモデルは、

なんとなく、グレーだぞ!!

そして、ファズマモデルだけ、「肌に優しいシェービングを実現する5方向フレックスヘッド」なんだぞ! さすが、ファズマは女性だからね。剃り味も優しいぞ!!

<数量限定>

だそうなので、お買い求めはお早めに。 ちなみにメーカーはPHILIPSというオランダの会社。

さて、我が家は結果的にどうしたかというと、

コレ↓↓↓

STARWARS仕様でもなんでもない、ただのノーマルな青色のヒゲ剃りにしました。

だって、カイロ・レンヒゲ剃り、

3万円するんだもん!

たっけ〜よ(怒)

息子に買った青いノーマルのやつは、5千円でした。

カイロ・レンって高いなぁ…

息子の初めてのヒゲ剃りだし、もっと慣れてから高いの買おうということで落ち着きました。 (青色は息子の好きな色)

3万円もするならNINTENDOのSWITCH買う

青い普通のやつでも、持ちやすくて切れ味ソフトで使いやすいそうですよ!

ヒゲ剃り自体はとても良いモノなのでおすすめです!

ノーマル仕様のモノならAmazonでも売ってました。

フィリップス メンズシェーバー 5000シリーズ S5050/05

フィリップス メンズシェーバー 5000シリーズ S5050/05

でもこの際、せっかくだから記念にカイロ・レンモデル買ってスターウォーズコレクションに加えてみてもいいのではないでしょうか。

男性の方はもちろん、女性の方もご主人やお父様、彼氏や息子さんなどにいかかですか?

▼ここから追記▼

<数量限定>でお早めに!とか書いたけど、これ発売したの約1年前じゃないか!!! オープン価格となってるし、もうちょっと安くしてくれい!!(怒)

www.philips.co.jp

Amazonでも売ってるじゃん! しかも、お値段2万円弱!! (こちらはあと1点しかないです)

でもやっぱ高いな!