【今までのあらすじ】
大学を卒業したてのハンナちゃんは職を転々としながらも彼氏アダムくんと時々イチャイチャして憂さ晴らしをしていましたが、とうとう爆発して仕事を自分から辞めてしまいました。
彼氏アダムくんからも絶交を言い渡されてしまいましたので、実家に帰ることにしました.。
…こんな感じじゃなかったかしら…こうやって書いてみるとありふれた怠惰な大学卒崩れ女子の不器用な恋愛ドラマですが、彼氏のアダムくんが異次元キャラクター過ぎてぶっとびます。
あんな超展開を巻き起こす意外性全開なキャラは、岡田あ〜みん先生の「お父さんは心配性」主人公・佐々木光太郎以来ではないでしょうか。 例えがわかり難くてすみません。
6話退屈だけど最後しみじみ
6話は主人公ハンナちゃんがしぶしぶ実家に帰って来るところから始まり、両親と生活したり、地元の友達に会ったりするのですが自主退社して無職という情けない状態なので凱旋帰国という訳にもいかず、居づらい実家暮らしを展開していきます。
あのぶっとびキャラのアダムくんは全然出てこないので私的にはちょっと退屈な6話でした。
…と思っていたら、ハンナちゃんに言い寄って来る男キタ━(゚∀゚)━!
金髪に青い眼、白衣着てる薬剤師のさわやか好青年ですよ!
ステキな王道のルックス、理系、定職持ち、しかも経営者!!完璧ですよ!
お顔は今をときめく俳優トムヒ様にちょい似かなと思いました.好青年ですよ。 言い寄られて断る理由?ありませんな(笑)
アダムくんと別れたばかりなのに、どんどん好青年との間は進展していき、とうとうベッドインですよ! ドラマの尺が25分くらいしかないから展開早〜〜。
アメリカ人よ、セックスに至るまで少しはためらえよ。するか、どうか?って躊躇とか迷いとかは無いのかな。ぐいぐい先へ行きますね。
などど思っていたら、そのあとがとても意外でした。
ハンナはずっとアダムに電話していたんですね。彼にやっと通じた深夜、2人が話し合ってる会話がグッと心惹かれました。
ハンナ「薬剤師さんと寝たよ」
アダム「満足したか?」
ハンナ「肉体的には満足したけど…」
精神的に満足していない
そうハンナはアダムに訴えてた(ように思える)。
わざわざアダムに言うということは、彼に精神的充足を求めているのかな。
心はアダムへ傾いているということだね。
やっぱりハンナはアダムが必要なのだな〜としみじみする終わり方であったが、
それにしても電話しているアダムの出で立ちが相変わらず上半身裸で、しかも頭にヘンテコなアイマスク?みたいなのを被っていたので、変態みたいだな、としみじみ思った。
あ、変態設定だったね。
超展開の7話
7話パーティなんだよね。
GIRLS主人公ハンナと他の3人の女の子たち、その元カレとかその友達とか、イケイケ系ジェッサちゃんの雇い主や、アダムも居るし、ハンナの元カレ(ゲイ)まで出て来て、今まで出演したキャラクター全員集合でまさにパーティだった。
ここで主要キャラ全員出していままでの総括! ちょっと今までの人間関係整理してみよう的な設定なのかなと思いました。
前半主にクローズアップされたのが、ハンナとルームシェアしている真面目正統派美人のマーニーとその元カレのカップルとハンナ&アダムのカップルの対比。
それぞれのカップルが同じパーティー会場にいて、それぞれのカップル事情が展開されていく。
真面目正統派美人のマーニーが別れたばかりの元カレと話し合う。 元カレを忘れられないマーニー。 元カレには新しい彼女が。
ハンナも元カレのアダムと遭遇。 アダムには恋人らしき女性がいた。
ハンナとマーニーはそれぞれ違った個性ではあるが、同じような恋路を展開していく。
マーニーの真面目な恋愛。真面目な悩み、ジレンマ。
それに対し、不真面目なというかぶっ飛んだハンナの恋愛。
マーニーの恋愛あるある展開は安定した価値観があり、一般視聴者も安心して見ていくことが出来る一方で、
ぶっ飛び超展開で突き進んでいくハンナとアダムのカップルが規定概念を打ち壊していく。
マーニーの元カレははマーニーを大切に思うあまり「重い」人なんだよね。
それに対してハンナの元カレのアダムは軽い人、ハンナの言葉を借りると「空想の人物かと疑う」(2話より)のような存在感が薄い人。
さて、観ているアナタはどっちのタイプを選ぶかしら? って作者ハンナからの挑戦状なのかしら。
でも、どっちを選んでもこの7話ではどちらも別れているのよね。
とか、真面目に女子会のノリで考察したかったんだけど…
アダムが…パーティに参加しているアダムが…
新しい女と一緒にいる…それだけでも、ハンナはキャパシティーオーバーだろうに、それ以上になん、何?
新しい彼女を肩に担ぎ上げて、その子のお尻を叩きながらグルグル回って「グゥワ〜〜〜〜〜〜〜」奇声を発している。猛獣が女性を襲っているのかと思った。
あきらかに変態である。
そんな元カレについてハンナは、
「外に出てるのも、シャツ姿も初めて見た」
そこか!ツッコミどころはそこか!
「私に会いたいって言ったきり2週間も連絡なかったから死んだかと思った。」
いや違うよ!何かか違うよ!新しい彼女作ってたんだよ!
いや、それだけではない。
パーティ会場はたくさんの若い男女が入り乱れて思い思いにダンスを踊っている中、アダムも新しい彼女とダンスを踊っているようなのだが…
彼女の腰あたりをガバッと抱え込む、彼女を持ち上げる、床に叩き付ける。
スモウですか?
そのあと両手を交互に挙げたり下げたり…
異様なんですけど…
あ、阿波踊りですか???
意味不明アダム…
アダムって変態だけじゃなく、変人だったのか…
ここから急展開
ドラマも後半、
パーティが宴もたけなわ…ってところで、アダムとハンナはついに向かい合います。
日本の普通の恋愛ドラマだったら、
「アダム!今まで何やってたの?新しい彼女までつくって!」
「待ってくれ!これには訳があるんだ!」
的な痴話げんかが始まりそうなのですが全くそうならないのがGIRLS。
新彼女と踊る(というか格闘技やってるみたい)アダムの背中をトントンと叩くハンナ。
「よう!ハンナ!」
明るく、元気にハンナにキス!
ハンナも「挨拶しとこうと思って」
そしてハンナの腕をとったアダムは彼女をぐるぐる回しながら懐深く引き寄せてダンスを始める…
なんかね、明るくてカラッとしてますね。アメリカのドラマって。
あんまりドロドロしていない。
あ、いいなと思った瞬間にまたあの変な両手を交互に挙げたり下げたりの阿波踊りダンス始めちゃってましたけどね。
アダムのダンスは相手の女性の懐に突進してまわしを取ったみたいになってるんですけど、海兵隊時代に覚えた格闘技か何かですか??変過ぎるんですけど(笑)
もう、見てるこっちも「あの新しい彼女は何なんだ?」とかどうでも良くなってきちゃいましたよ。
それで仲直りしちゃったのか、アダムの自転車の荷台(しかも前カゴ!)に乗って夜の都会をサイクリング。
ハンナ「怖いから〜怖いから止めて〜」
アダム「わかった」(急停車)
ハンナ慣性の法則でそのまま地面へ大の字でダイブ。
漫画みたいっすね。
そのあと大変ご立腹なハンナ。
ま〜、かよわき乙女を地面へド〜ンと放り投げたような感じでしたからね。そりゃ怒るのもわかります。 (でもその前に自転車の前カゴなんかに乗るのもいけないんじゃ?)
アダム使えないと判断したのか、ルームシェア友達の真面目ちゃんマーニーを呼んだハンナ。
現場に到着したマーニーがアダムに向かって
「変態!ハンナから離れろ!」って怒鳴ってたけど、今回はアダムだけが悪いとは思えないのだが…
【アダム】くんの本音
ハンナとアダムの口論が始まるのだが、たんなる痴話げんかかと思いきやアダムの本音が聞けて大変貴重なセリフのオンパレードだった。
ハンナ「(あなたのことを)ちゃんと話して!」
アダム「質問しないからだ!」
ハンナはアダムのことを「空想の人物かと疑う」とか「死んだかと思った」などど存在の薄さを主張していたが、アダムからしてみれば「自分に興味を持ってくれないので何も言わなかった」ということになるんだね。
アダム「俺に興味ないだろ。ヤるだけヤッて日記に書くだけだ。俺に興味ない。」
アダムが珍しく激怒していた。
このやり取りはとてもビックリした。
ハンナはずっとアダムの態度が軽くて薄くてヤルだけの人と思っていたが、アダムも同じように思っていたということだ。
それにアダムのハンナに対するこのセリフにもかなりビックリした。
「彼氏になってほしいのか?」
…おまえらつき合ってなかったのかよ!!!
さっき一緒にいた女性が新しい彼女かどうかとか、どうでもよかったんだ!
2人は彼氏彼女としてつき合ってもいなかったのだ!!!
おいおいおいおいおいお…ってここでアダムとハンナのカップルの見方がリセットされてしまいましたよ。
ということは、5話感想で書いた、「ハンナがアダムを心の中心に持っていなくて、ただ『作家になりたい』という気持ちが強く、ストレスがたまってはアダムをはけ口にしていた」という見方が裏付けられたということかな。
ハンナは6話でイケメンと肉体的には結ばれたけど精神的には充足していなくて、それを満足させてくれる存在としてアダムを求めるようになっていて、
一方ハンナを彼女として特別意識していなかったアダムが、ハンナから求められていることをなんとなく察知して、
この7話でとうとう2人はお互いを意識するようになった…ということなのかなあ。
アメリカ人にとってセックスは男女の最終ゴールじゃないんだね。
自分勝手なハンナと自分勝手なアダムが、2人向き合う構図。
こっから2人はスタートなのか?
ドラマはココで終わってるので次回の8話が気になる!!