いろいろアレなもんで、
電車内・コーヒータイムの方はご注意下さい
私はアダム・ドライバーが気に入り過ぎて、彼が「ぴんから兄弟」の宮史郎さんに見えることがあるのですが、私は大丈夫でしょうか?
すいません、忘れて下さい。
青いライトセーバーについて
まずは、スターウォーズにおけるルークの青いライトセーバーについてです!
これを語らずして、エピソード8【最後のジェダイ】は語れません!
【最後のジェダイ】のラストあたりで、カイロ・レンとルークの決闘がありますが、この時ルークが青いセーバー持っています。
ルークの青いセーバーは、元の持ち主があのダース・ベイダーなんですよね。
正確にいうとダース・ベイダーがまだアナキン・スカイウォーカーだった頃に自作したんですよね。彼自身が作ったものなんですよ。
それをオビ=ワンとの決闘で取り落としてしまってから、あの青いライトセーバーは人から人へと渡り歩いていくんです。
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- 1アナキン・スカイウォーカー
- 溶岩惑星の決闘で取り落とした
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- 2オビ=ワン
- 拾って保管、ルークへ渡す
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- 3ルーク
- ベイダーとの闘いで取り落とした
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- 4マズ・カナタ
- 拾って保管、フィンへ渡す
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- 5フィン
- カイロ・レンとの闘いで取り落とし、雪に刺さる
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- 6レイ
- 雪からフォースで取り寄せ手に掴む
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- 7ルーク
- レイから受け取る
←今ココNew!
ルーカスの旧6部作からずっとあの青いセーバーは人の手から手へ、まるでバトンのように渡り銀河を旅して来たんですね。 あの青いライトセーバーは、また再びルークの手に戻った訳です。
それにしてもなぜ、ルークの青いライトセーバーはこんなにも、映画の中で大事にされてきたのでしょうか。旧作と新作を繋ぐ大事なアイテムだからでもありますし、スターウォーズファンの間で長く慣れ親しんできたからというのもあるのでしょうが、あのライトセーバーにはとても重要な意味が込められていると思うのです。
スターウォーズの生みの親、ジョージ・ルーカスさんが古代ヨーロッパの騎士伝説をもとにしてスターウォーズ物語を書いたというのは有名な話です。
古代ヨーロッパの騎士伝説に「アーサー王物語」というものがあり、そのアーサー王をモデルにしているのがルークだと言われています。
古代ヨーロッパのヒーロー、アーサー王が持っていた剣が「エクスカリバー」という名の剣で、これがスターウォーズにおけるルークの所持していたあの青いライトセーバーであるとされています。
ルークはエピソード5【帝国の逆襲】で雪の地面に刺さった青いライトセーバーを引き抜いています。
レイもエピソード7【フォースの覚醒】で雪の地面に刺さった青いライトセーバーを引き抜いています。
青いライトセーバーが、まるでエクスカリバーであるかのような描写であるように感じます。
そしてこの重要なセイバーを手にしたこの2人こそ正当なジェダイの後継者であると示した場面であると考えられます。
この青いライトセーバーについて、エピソード8【最後のジェダイ】では重要な2つのシーンがあります。
青いライトセーバーに起こった重要なシーンその1
1つめは、ルークが【最後のジェダイ】冒頭でいきなり、
青いライトセーバーを、
ポイー
である。
海に投げ捨てである。
「あっ、それ、大事なやつ!!」
って私は思わず叫びました。
エクスカリバーのような神に選ばれし、ヒーローの剣でしょ、それ!
ポー・ダメロンやハックス、カイロ・レンなど新キャラクターたちが次々に面白げなことをする(筆者の歪んだ視点)ので、
ルーク翁も
「俺も女子に面白い人って言われたいんだよ!」
て訳で大事なライトセーバーをぶん投げて盛大にボケたのかと思いました。
なぜ青いライトセーバーを捨てたのか
あの大事なやつをぶん投げて捨てた
←ジェダイの終焉
あのあと、ルークはジェダイの聖典みたいな書物を焼いてしまった
←ジェダイの終焉(大事なことだから2回目)
理由はよくわかりませんがたぶんカイロ・レンみたいなおバカな子ダークサイド騎士を生み出したことに対する大きな挫折ということなのでしょうか?
私自身は、監督および制作スタッフの方々が今回の作品でスカイウォーカー家のジェダイをいったん終わらせたかったんじゃないかな〜と思ったりしてます。
そして一方、捨てた青いライトセーバーをレイちゃんが拾い、ジェダイの書物も一部消失から救っています。
ゴミを拾って生活してたスカベンジャーのレイちゃんが、ジェダイの遺物を拾っていくという過程も興味深いと思いました。
もう1つの重要事案は、後述します。
カイロ・レン
カイロ・レン面白芸人道
【最後のジェダイ】エピソード8の特徴として、カイロ・レンとレイのフォースボンド(フォースでお話し合い)があります。
カイロ・レンがレイとフォースが繋がり、「てめコノヤロ!」な感じでレイに撃たれた瞬間、とっさに椅子を立って廊下へ飛び出したところ、
ツツ〜〜って、すべって
勢い余って床スライド
コントかと思いました。
あれ、たまたまスベッたのかなあ。 撮り直ししてないから、監督が面白いと思ってそのままにしちゃったのかなあ。
私は映画館で「フフフ」と笑みをこぼしてました。
カイロ・レン100%のシーン
そして今作の最大の見せ場、カイロ・レンの上半身裸シーンについて語らなければならないでしょう。
また何回目かのフォースボンドで、なんとカイロ・レンは上半身ハダカ。下は黒いズボンという出立ち。
ターミネーターみたいにムキムキっとまではいかないのですよ。白くて胸板が分厚くて…よく「はんぺんボディ」とかつっこまれてましたよね。
ガタイのいい江頭2:50
もしくは大変マッチョな「アキラ100%」状態つまりは、
カイロ・レン100%
とでも形容したら良いのでしょうか。
伝統あるスターウォーズが(主に女子向けに)メガトン級のある意味爆弾を投下して来たことに衝撃です。
そんなカイロ・レン100%に対して乙女のレイちゃんは、
何か他に着る物ないの?
私は映画館で笑いを堪えることが出来ませんでした。
詳しくいうと右脇腹が吊りました。
痛くて、しばらく字幕が読めませんでした。
斬新な、シスとジェダイの闘いだと思いました。
フォースボンドもある意味「お話し合い」という闘い。
裸体をさらすという攻撃に対して、クールなツッコミという防御。
すばらしいです。斬新過ぎます。
あんなに愛されていたのに、なぜお父さんを殺したの?
この悪魔!変態!江頭!殺人鬼!!
(嘘です『憎んでたの?』って言った)
憎んではいない…
お前が(両親に捨てられて)そうだったように、ハンソロとルークに捨てられたからだ
ハンソロ殺人の動機が「捨てられたから」からかあ・・・
ギリシャ神話「オイディプス王」を見よ
息子が実の父親を殺すことによって一人前に成長出来るという、ギリシャ神話があるらしい。 「オイディプス王」って人が実のお父さんを殺して王になるんですって。
カイロ・レンは「オイディプス王」なのか。
スターウォーズとギリシャ神話の関係は以下の本が詳しいらしい。
ギリシャ神話は西洋人の精神文化として無意識下にあるものだと思うので、カイロ・レンの「捨てられたから親父殺しちゃったんだよ」というさらっとした台詞で、西洋人は男の成長物語なのね、とか納得しちゃう感じなのかなあ。
アダム・ドライバー自身は自分の演技を映画で見て「吐きそうになった」ということらしいですが、こういったプロットに吐き気を催したのか、あるいは別なのかしら?
【追記】 アダム氏の後のインタビューなどから推測すると、演技に対して「完璧主義」であるため、自分の演技の至らない部分に納得がいかず「吐きそうになった」ものと思われます
レイちゃんルークをボコる
レイちゃんがルークに激怒しているシーンがあります。
ルーク師匠は最初「ベンがヤバくなって来たので様子を見たら襲って来た」みたいなこと言ってましたが、
実はベンがヤバいと悟ったので殺そうとしたんですよね。
カイロ・レンとのフォースボンドで真実を知った後のレイちゃんの激怒ぶりがすごかった。
「アンタのせいで、ベンがカイロ・レンになったのよおぉおおおおおおおおお!!!」
ウラー!てなかんじで、
My武器の棒でルーク師匠ボコボコにしてた!
うああああああああああああああああ
もう、これはね、レイちゃんのベンへの熱烈な、
「愛だよ、愛」
(釜じい的なツッコミ方で)
感じました。
レイちゃんとの共同作業もとい共闘
光りの戦士レイちゃんと闇の戦士カイロ・レンが背中合わせで、スノークの護衛エリート・プレトリアン・ガードと闘うシーン。
このシーンは全世界の人が見て少なからず興奮したんではないでしょうか。
前も書いた limeclover.hatenablog.com
シビレました。
だけど共闘前のエレベーターで2人っきりのシーンをよく観ると
手を触れ合った時、あなたの未来が見えた。スノークに服従しない。あなたは変わる。
俺も見た。その時が来れば、変わるのはお前だ。俺の仲間になる。
お互いの見た未来が自分側の味方につくことなので、ベンがライトサイドに戻るか、レイちゃんがダークサイドへ堕ちるか、綱を引き合ってる状態なんですね。 お互い惹かれ合ってるけど、相手の方へ行く気は無い。
だけど、共闘の時、レイちゃんが赤いやつに肩を斬られた時、カイロ・レンの顔が一瞬ピクッとなるんですよね。
カイロ・レンの心の声「俺の嫁に手出すんじゃねぇ!!」みたいな。
お前ら爆発しろ!!!
ですかね。
もういいから早く婚姻届出して欲しいですね。
熱烈なプロポーズ
共闘してエリート・プレトリアン・ガード全部倒した後のカイロ・レンは、何度観てもやっぱり熱烈なプロポーズでしたよ。
滅んだ・・・スノークもスカイウォーカーもシスもジェダイも反乱軍も…レイ!俺と一緒になってくれ!!
「レイ」って言った!!
「レイ」って言った!!
「レイ」って言った!!
(大事なので3回書いた)
周囲の建物が壊れて火花が散っている様が、
2人を祝福する花火のようです!!
両親はジャクーの墓の下に眠ってる…
お前は本当は何者でもないんだよな。
でもそれは何も価値がないことだ。
(それは気にしなくていい)
俺にはお前が必要なんだ。
←うる覚えなので妄想拡大
(俺の手を取って!!)…黒手袋した右手を差し出す
Please!!
熱烈か!!!
カイロ・レンはスカイウォーカーの血筋とかジェダイとかシスとかもうぜんぜん関係ないから!! 古いものはぜ〜〜〜んぶ、ぶっ壊してやるから!!と言っているのか。
共闘までは、カイロ・レンはずっと千と千尋の「カオナシ」か!?てなくらい無表情で声も穏やかだった。
それがここに来て、明確に「please!」って言ってたので、彼の意思を強く感じた。
青いライトセーバーに起こったシーンその2
破壊と修繕
「破壊と創造」と書きたかったけど、あえて「修繕」
カイロ・レンは何もかもぶっ壊す「破壊」の象徴として。
レイちゃんは壊れたもの拾ったり、直したり「修繕」の象徴として。
この2人の関係は相反して拮抗していると思います。
それの象徴が、2人の青いライトセーバーの取り合いのシーン。 (前述の2つ目の事案ですね)
【フォースの覚醒】の時は、あっさりレイちゃんのところに行ったセイバーなのに、今回は2人の手の間で動かずに、2つに割れて破壊してしまった。
この作品のとても象徴的なシーンだと思いました。
青いライトセーバーは壊れた後に、カイロ・レンとルークの決闘時に元の形で現れますが、あれはルーク自体がフォースの見せた幻影なのでセーバーもまた幻影なのでした。
しかしあそこで、アナキンからレイへ渡りルークのもとへ戻って来たエクスカリバー的な重みのあるセイバーをカイロ・レンの前で見せることがとても意義のあったことなのでしょう。
実際には壊れてしまった青いライトセイバーをレイちゃんが持ち帰ってるので、完全に捨て去られなかったことに着目したいです。
つまり、壊れてしまった青いライトセーバーをレイちゃんが拾い、ルークが幻影をカイロ・レンに見せたことで、
選ばれし正当なジェダイの後継者はレイちゃんである。 (スカイウォーカーとか関係なしで)
と、表明したことになるのでしょう。
まさに【最後のジェダイ】
まとめ
ラストあたりで、
ポーダメロンが
レイだね!知ってるよ!
って挨拶していた。 ポーとレイちゃんてこれが初めての対面だったのね!
フィンがローズのところへ行っちゃったから、これからポーとレイちゃんが一緒に食事をしたり、作戦を立てたりしてどんどん親密になっていくんですね!わかります!
それで見るに見かねて(フォースボンドでずっと見てた)カイロ・レンがレーダー技師マットになってレジスタンスに潜入するエピソード9が始まるんですね!!
Star Wars エピソード9「ポーとレイとレンの三角関係」
楽しみです!
【追記】
エピソード9まで見終えると、カイロ・レンとレイの関係について上記の考察は虚しくなりますね。
青いライトセーバーに関しては、今回の映画で知ることが出来たので良かったと思います。
西洋の騎士道とか「ジェダイ」についてより深く考えるようになりました。